ケダゴロ
ダンスカンパニーとして、2013年に下島礼紗と木頃あかねにより結成。全作品の振付・構成・演出を下島が行う。
現在は小泉沙織・中澤亜紀・末次杏子・天満星南・木頃あかね・下島礼紗の6名のメンバーを軸に活動(制作:林慶一)。
"我々にとって「ダンス」とは「世の中を解釈する為の一つの手法」である。"
主に、コンテンポラリーダンスを手法の軸としているが、決してダンスを踊る為のダンス作品の創作の場ではない。論理では捉えきれない社会やニンゲンの実像を、肉体表現を介して多くの人間とともに思考することを目的として、国内外で「論争」を生む作品を発表。
死体を隠し、日常と非日常に境界線を置くシステマティックな生物(ニンゲン)が観るモノだからこそ、舞台という虚構空間では、現実への視点を攪乱させる劇的体験を人々と共有し、無関心に一石を投じる。
主な作品として、母子間の情愛における暴力性をテーマにした旗揚げ公演『ヒトヤマ』(2014年)、雑司ヶ谷鬼子母神堂境内での初の野外公演『ケダゴロ』(2016年)、連合赤軍事件を題材に、クリエーションの過程を集団的狂気の構造と重ね合わせるカンパニーの代表作『sky』(2018年)、1980年代の「松山ホステス殺害事件」犯人である、整形逃亡犯の福田和子を題材とした『ビコーズカズコーズ』(2021年)、韓国における「セウォル号沈没事故」に取材した『세월』(2022)などがある。また、近年は自作を自ら批評的な視点で解体し、再構築して発表するという独自の再演手法の開発に取り組んでいる。
2019年以降は国内外のフェスティバルから多数招聘を受けるとともに、海外カンパニーとの共同制作なども行う。
主宰・下島個人の代表作としては、オウム真理教事件が題材の『オムツをはいたサル』(2017)、韓国国立現代舞踊団委託作品『黙れ、子宮』(2021)。近年ではアジアを中心に、韓国、香港、シンガポール、インドネシア、台湾、北アイランドなど、海外アーティストとの国際共同制作作品を多数発表。
2022年度より公益財団法人セゾン文化財団<セゾンフェローI>および、ACY<U39 アーティスト・フェロー>。2023年度より国際ダンスフェスティバル『踊る。秋田』公認アソシエイト・アーティスト。第17回<日本ダンスフォーラム賞>受賞。
主な受賞歴
▶︎ ダンスがみたい!新人シリーズ15 『厳しい第三者の目で…』<新人賞>受賞(2017)
▶︎ KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD『sky』<京都賞><オーディエンス賞>W受賞(2021)
KEDAGORO
KEDAGORO is the dance company led by SHIMOJIMA Reisa, formed in 2013.
Currently, 6 people are active as company members: KIGORO Akane, KOIZUMI Saori, NAKAZAWA Aki, SUETSUGU Kyoko, TEMMAN Seina, and SHIMOJIMA Reisa. (Company producer: HAYASHI Keiichi)
The company's masterpiece “sky” (2018) links the process of their own creation with the structure of collective madness under the theme of the United Red Army. Another important work "Because Kazcause" (2021) takes its inspiration from Kazuko FUKUDA, an actual hostess murderer from Matsuyama city in the 1980s, who had changed her face by plastic surgery and escaped for 15 years. In addition, as their latest work, they performed "세월" (2022), which explores the ethics of expression, covering the sinking of the Sewol ferry in South Korea on April 16, 2014.
Based on the company's idea that “Dance is a way to interpret this world,” we have been working both in Japan and overseas, aiming to present controversial works across international borders. Since 2019, we have been invited to many domestic and international dance festivals, such as SIDance 2019 (South Korea) and Hong Kong Dance Exchange 2020 (Hong Kong), and have also been focusing on joint production projects with overseas companies.
SHIMOJIMA's signature works include "Monkey in a Diaper" (2017), which is based on the case of Aum Shinrikyo, and "Shut Up, Womb" (2021) commissioned by the Korean National Contemporary Dance Company. In recent years, she has created many international collaboration works with overseas artists, mainly in Asia, including South Korea, Hong Kong, Singapore, Indonesia, Taiwan, and Northern Ireland.
She has been supported by The Saison Foundation since 2022, and International Dance Festival “ODORU-AKITA” Official Associate Artist since 2023.
Awards
▶︎ Wanna see your dancing!, new face series 15 <New Artist Prize> (2016)
▶︎ KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD <Grand Prize> <Audience Prize> (2021)
History
2014
▶︎ ケダゴロ旗揚げ公演『ヒトヤマ』発表。@桜美林大学徳望館 小劇場
2015
▶︎ トゥリルプロデュースダンスオムニバス公演 DANCE ASSORT『わっぜ』@絵空箱
▶︎ ダンスポートシバウラ観るプロジェクト From 身体 To 批評『再・わっぜすかん』@SHIBAURA HOUSE
2016
▶︎ 横浜ダンスコレクション2016 コンペティションⅡ『わっぜ』ファイナリスト @横浜赤レンガ倉庫
▶︎ ケダゴロ第二回公演 野外公演『ケダゴロ』@雑司ヶ谷鬼子母神堂境内
▶︎ 第十回ZEN展パフォーマンス部門『わっぜ』@東京都美術館
▶︎ 町田大道芸2016 参加 @町田カリヨン広場
▶︎ 第8回三島バル 参加 @静岡県三島市
▶︎ 映像制作会社「LOOK FILM」プロモーションビデオ出演
▶︎ ダンスがみたい!新人シリーズ15『厳しい第三者の目で…』@d-倉庫
2017
▶︎ 鹿児島春祭り大ハンヤ 鹿児島×東京 コラボレーション企画 振付・出演 @鹿児島
▶︎ ダンスがみたい!19 新人賞受賞者公演『厳しい第三者の目で…』@d-倉庫
▶︎ 福江章子プロデュースクリエイティブヘアーショー 振付・出演 @美容室vetica
▶︎ 町田大道芸2017 参加 @町田カリヨン広場
▶︎ 三和紙業株式会社社長就任式 パフォーマンス 振付・出演 @ベストウェスタンレンブラントホテル
2018
▶︎ 横浜ダンスコレクション2018 ダンスクロス|アジアセレクション『sky』@横浜にぎわい座のげシャーレ
▶︎ ダンスがみたい!20 土方巽・著「病める舞姫」を上演する。ケダゴロ版『病める舞姫』@d-倉庫
▶︎ 関内外OPEN!10 NPO S.A.I×ケダゴロ コラボーレーション企画 振付・出演 @関内常盤ビル屋上
▶︎ 花岡優平&ゆあさみちる×ケダゴロ コラボレーション企画 『上を向いて歩こう』MV 振付・出演
2019
▶︎ 福岡ダンスフリンジフェスティバル vol.12 『sky』@ぽんプラザホール
▶︎ Art Connect Yokohama. × ケダゴロ コラボレーション公演『The Wombーものの発生するところー』@横浜関内ホール
▶︎ 『踊る。秋田』2019 ~これはダンスか演劇か!?衝撃の問題作が秋田に集結!~『sky』@秋田市にぎわい交流館AU
▶︎ SIDance 2019『sky』@韓国 CKL Stage
2020
▶︎ Hong Kong Dance Exchange International Festival 2020『sky』@香港 Hong Kong Cultural Centre
2021
▶︎ KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2020『sky』@京都芸術センター
▶︎ SAI Dance Festival 2021 Competition「パッケージ』@彩の国さいたま芸術劇場
▶︎ ケダゴロ第三回公演『ビコーズカズコーズ Because Kazcause』@小劇場B1
▶︎ Choreographers 2021 KYOTO CHOREOGRAPHY AWARD 2020 受賞者公演『sky』@ロームシアター京都サウスホール
2022
▶︎ ケダゴロ第四回公演『세월』@KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
▶︎ 『ビコーズカズコーズ<完全版>』東日本縦断 秋田・東京・静岡ツアー公演
2023
▶︎ ACC国際共同製作公演事業 ケダゴロ×ゴブリンパーティー『正直』@韓国 Asia Culture Center